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人生を無駄にする3つの思考

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人生100年時代と言われていますが、いま40歳の人が残りの人生の時間の60年のうち、3分の1を睡眠にあてるとすると、残りは40年分。

思いのほか、思考に使える時間は短いことに気がつきます。

誰もが時間の価値を理解しているはずですが、ついやってしまう時間(=人生)をムダにする思考について、人気ブロガーである”ちきりんさん”が著書の中で提唱していたので、今回はその3つを紹介します。

それは、

①「グチを言う」
②「他人を嫉む」
③「誰かに評価して欲しいと願う」

の3つです。それではひとつずつ見ていきましょう。

①「グチを言う」
「あのときに、あの人がひと言、注意していてくれたら」
「◯◯さんがもっとクライアントの納得するレベルに仕上げてくれていたら」
「業者の納品ミスに足を引っ張られて、今日やるべき作業に手を付けられなかった」

など、グチを言ってしまう背景には、物事がうまくいかない原因を他人や環境のせいにして「自分の外の出来事」にとらわれてしまっている精神状態があります。
グチを言っている本人は気が付かないのですが、不満を口することで思考することを放棄するだけでなく、ネガティブ感情を引きずり生産性を落とします。
なんでも人間の脳は「主語」を認識できないそうで、人の悪口を言えばそれを脳は自分自身へ向けられた悪口だと判断して傷つき、気分が悪くなるそうです。

もちろん反省することは大切ですが「たら・れば」を述べても終わったことは何一つ変わりません。
グチを言っても自分自身を傷つけるうえに、時間を無駄にするだけです。

しかしそれでも人間ですので、グチのひとつでも言いたくなることもあります。
そんなとき私は、何か不満や上手くいかないことは紙に箇条書きして、できる限り客観的にとらえられるようにしています。
「なぜうまくいかないのか」、「うまくいかないと、どういう気持になるか」、「どういうときに、トラブルが起こるのか」、「自分と同じ境遇の人はいるか」、「◯◯さんならどうするか」
などと紙に書くことで、頭の中だけで堂々巡りしていた感情を俯瞰的に見ることができます。
そうすることで「自分でコントロールできること」に目を向け、アクションにつなげることができるのです。

②「他人を嫉む」
「学生時代ぱっとしなかった大学の同期が起業して成功した」
「会社の後輩が大きなプロジェクトのリーダーに抜擢された」

など、社会人であれば周りの活躍に一喜一憂してしまうシーンに出くわすものです。

特に「誰々が出世した」ということに異常に神経をとがらせる人がいます。

しかし、他人を嫉んでも、それで自分がその人のようになれるわけではありません。
生まれもった能力(向き・不向き)や性格が違うのだから、自分と他人が違っていて当然です。

「営業マンとして優秀な人」、「デザインセンスのある人」、「経理作業が確実な人」、また「管理職として全体を俯瞰してまとめ上げることが得意な人」がいるというのが多様性ある強い会社の特長です。
会社勤めをしていると、「出世して管理職になること」がサラリーマンのゴールのように思われますが、管理職だから人格が優れているということではなく、管理職も組織の機能の一つにすぎません。
なので「同期が部長に昇進したから、自分も出世しなければ」と自分の可能性を理解することなく焦るのはあまりに短絡的です。

少し話はそれますが、私は中学・高校時代に陸上競技の中距離(800メートルや1500メートル)を
かなり本気でやっていましたが、一度も全国大会へ出場することができませんでした。
朝、昼休み、放課後、土日、連休は合宿など、
学校生活をほぼ陸上競技にささげていましたが、関東大会出場で終わってしまいました。

そもそも、中距離や長距離を走るには、身体の芯が細くバネのあるタイプの人が向いています。
(箱根駅伝で活躍するような選手を見ても、ほぼそのような身体的特長をそなえています)
骨太で筋力で走るタイプだった私は、いくら努力しても全国大会に出場できる選手たちに追いつくことはできなかったのです。

要するに、能力には、「長距離走に向いている人」、「短距離向きな人」、「監督として頭角をあらわす人」など、「向き・不向き」がある、それだけのことです。

他人と比較して一喜一憂するより、「自分の好きなこと・得意なこと」を見い出して、
その上で、比べるのは過去の自分を対象とし、その成長過程を楽しむ、その方がよっぽど生産的で未来が拓けると私は思います。

③「誰かに評価して欲しいと願う」
マズローの法則では、人間の欲求は5階層あると言います。

第1階層 生理的欲求  食欲/睡眠欲/性欲
第2階層 安全欲求   安心安全な生活環境/健康
第3階層 社会的欲求  所属/仲間/愛
第4階層 承認欲求   他人に認められたい/自分が自分を認めたい
第5階層 自己実現欲求 あるべき自分になりたい

というものです。
人は、第1階層の欲求が満たされると、第2階層の欲求へ、
それが満たされると第3階層へと欲求のレベルが上がっていくそうです。
なかでもここでとりあげたいのは、
第4階層「承認欲求」です。
「承認欲求」はさらに、
・「集団の中で他人から良く思われたい」=低位の承認欲求
・「自分の中で喜びや達成感を得たい」=高位の承認欲求
の2つに分類されます。
マズローは、とくにこの「低位の承認欲求」にとらわれることが危険だと言います。

なぜなら、他者依存的な評価軸で行動するようになると、
常に判断基準が、「自分にとって良いか」ではなく、「人から良く思われるかどうか」が判断基準となるからです。

以前、私が知り合った人に、
郊外の人気エリアの戸建に住み、クルマは高級SUV、お子さん2人をインターナショナルスクールへ通わせているという人がいました。
私はクルマが好きなので、その人に「クルマがお好きなんですか?」という話を振ったら
「今のうちから子どもに一流のものに触れさせておくことで、子どもも稼げる人間になる」という返事でした。
要するに、見栄を張るために、高い住宅ローンを支払い、高い自動車ローンを支払い、高い子どもの授業料を支払っているわけですが、本人は「子どもが将来稼げるようになるため」という精神的な話に置き換えているのです。
その家計では、毎月70万の固定費が出ていくそうですが、彼は30代後半のサラリーマンです。仮に年収が1,000万以上あったとしても家計は火の車で、健全とは言い難い状態です。

もちろん、私は「誰かに評価して欲しいと願う」ことは決して悪い感情ではないと思っています。
好きなことだけで生活できている人は世の中のごく少数で、
基本的に人は「好きとか嫌いとか関係なく、仕事だから頑張っている」という人が大半だからです。
そのときに、「誰かに評価して欲しいと願う」ことは目の前の仕事のモチベーションを高め、成果を出すのに必要な感情だと思います。

ただ、だからといって、本質的な価値に目を向けず、「誰かに評価して欲しいがために」ステータスばかりに目を奪われると「不必要な買い物のために労働をし続ける」結果になってしまうということです。

ブロガーの「ちきりんさん」が言いたいのも、「低位の承認欲求」にとらわれず、「高位の承認欲求」に気づきましょうということだと思います。

以上、「人生をムダにする3つの思考」を紹介しましたが、そのような思考を完全に抑え込むことは難しいことです。そこで、3つの思考に対して「◯◯◯しない」と封じ込めるのではなく、そういう思考に傾きそうなときに「どう行動するか」のヒントを以下に明記しました。

①「グチを言う」 → 「うまくいかないことを受け入れ、自分ができることに集中する」
②「他人を嫉む」 → 「自分の取り柄を見つけ、自分自身と競争する」
③「誰かに評価して欲しいと願う」 → 「自分自身を満足させるまで努力する」

いずれも共通して言えることは、”自分の人生に目を向ける”ということです。

ご参考いただければ幸いです。

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