副業

「セミナーで聞いたことを実践する人は1%しかいない」の正体

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「セミナーで聞いたことを実践する人は1%しかいない」とよく言われますが、あなたはどのように感じますか?

こんな質問をすると、回答は大体は2つのグループに分けることが出来ます。

  • 1つは、「実践することは案外難しいんだよな~」と答えるAグループ
  • 1つは、「1%はチャンスかもしれない」と思うBグループ

の2つです。

最初のグループはまさに、1%に入らない人(=実践しない人たち)の発想です。セミナーを受けても何も変わらない人たちと言えるかもしれません。みんなやってないことにどこかで安心しているのか、そもそも実践しようとは思っていないか分かりません。もしかすると、やるべきことがあり、それで精一杯なのかもしれません。理由はどうあれ「やっぱり実践って難しいよね」という言葉でかたずけてしまい、それで終わってしまいます。個人的には、この類の人たちはそもそも自分の手を動かして学ぼうとは思っていないと考えています。誰かに教えてもらうために来ているのであり、答えを求めているのです。そして、彼らはその考え方の間違いに気づくことはありません。そのように考える人が周囲に多く存在し、彼らから常に答えを求められ、自身もその期待に応えようするからです。

一方で、「意外とチャンスかもしれない」と思うBグループの人たちこそが1%になり得る人たちです。彼らは、実践する人がそれだけ少ないのであれば、実行するだけで成功確率が大幅に高まり、非常に大きな費用対効果が期待できると考えます。やらない方が損だと考える。この類の人たちは、自腹を切ってでもやるし、そもそも楽して手っ取り早く解決できる答えなど存在するとは思っていない。逆にその他大勢の動きとは違うところにこそチャンスがあると思っている。みんなと同じことをやっていることに危機感を感じるタイプです。自分自身のスキルや能力が汎用化してしまい、市場価値がなくなることへの危機感です。

なぜ、このような違いが生まれるのでしょうか?そのヒントは彼らの持つ「視点」にあると考えます。Aグループの人の世界は彼らが所属する組織がすべてです。自身が所属する組織以外(つまり、家庭や職場等以外)にはあまり関心がない。彼らが最も優先的に気にするのは、組織の人間として適切かどうかであり、組織で上手く生きていくことがすべてということです。しかし、後者のBグループの人たちは組織に属していても世界の中の一部として自分自身を見ています。より客観的に広い視野で自分自身を見ている人ともいえるかもしれません。彼らは、組織で生きていくことよりも、この世界で生きていくことに関心があるのです。

前述したように、彼らの違いは「視点」の違いです。1%の人が実践すると言われた時、Aグループの組織内で上手く生きていくことがすべての人にとって、「それはそうだろう」としか感じられません。彼らにとって重要なことは、組織から求められている「答え」や「ヒント」を持ち帰ることであり、自分自身が実践し、スキルや能力を身に付けることは最重要事項ではないからです。本人の最優先事項は、組織の一員であることであり、組織の一員として必要とされていることを感じて、安心感と満足感を得ることです。組織から求められていないことを実践することは、リスクでしかない。自分の居場所だと強く感じることにつながることが最優先なのです。

逆に、Bグループ人は、1%しか実践する人がいないと言われた時、チャンスを感じます。彼らはこの世界で生きていくために、みんなと同じことをやっていることに危機感を感じる。尖った人材にならなくてはならず、自分にしかできない能力やスキルを欲しいと考える。だからこそ、1%という数字に魅力を感じるのです。たったそれしか実践する人がいないのであれば、競争率も低く成功する可能性が高い。時間を投資する価値があると考えるのです。しかし、逆に99%の人が実行しているということには興味を抱かない。それは、誰もがやっていることであり、やる価値が低い。やっても成功確率は低く努力の割には報われないからです。

自分自身の場所があると感じられることの安心感というのは、もちろん人間にとって大切なものです。Bグループの人だって、自分自身の家族を大切にするだろうし、自分の会社の人は特別な存在でしょう。人間が幸福を感じるための絶対的に必要な要素だと思います。だから、そのような感情を抱くことも最優先事項とすることも否定しているわけではありません。しかし、その感情が「成長するための障害になってはいけない」と感じているだけなのです。組織のために、生きても必ずしも報われるわけではないということなのです。実際、本質的には会社が成長するためにはトライ&エラーが必要なシーンにおいても、手っ取り早い答えを会社から求められれば、そうせざるを得ないはずです。とんでもなく優秀な人であれば、会社全体の考え方を変えてしまうことも出来るかもしれませんが、そんな人は稀です。

私は、いくら本を読んでも、いくらセミナーに出席して勉強しても、スキルも能力も持つことが出来ず、成果も出せないない最大の理由は、実践をしないことにあると思っています。本やセミナーで得られる知識には価値はありますが、それが頭の中にあってもその知識を活かすことが出来るようになるわけではありません。得られた知識は実践によって補完され、完璧な知識となると考えています。しかし、ほとんどの人が実践することはありません。それはなぜだろう?といつも考えていました。そのような疑問を持っていた中で、ふと思ったのが彼ら自身が重要視する「視点」の違いです。彼らの価値観とも言えるものかもしれません。その「視点」の持ち方によって実践することが妨げられ、多くの人が成長できずに、くすぶっているのではないかと思うようになったわけです。そして、間違った組織の考え方によって、あなたの考え方も「答え」を求めるようになってしまったのではないか?そう考えるようになったのです。あなたの所属する組織があなたに求めることは、必ずしもあなた自身を成長させるわけではないのです。

個人の時代がやってくると言われています。これからは、会社に属していても個人としての能力・スキルがより一層求められてくる時代と言われています。従順な組織人であれば、特別なスキルや能力は必要とされなかった時代は少しずつ変化してきています。大手自動車メーカーは、終身雇用は確実に出来ないと宣言し、ある会社は社員に副業を推奨しています。日本市場が縮小し、多くの企業でこれまでと同じような雇用が出来なくなります。そのような時代に生きている我々は、組織から求められることを、こなしていれば生き残れるわけではないということを強く認識しなければなりません。組織から求められることが、成長につながらないのであれば尚更です。

組織から求められることをこなし続けながらも、自分自身が生き残るためのスキル・能力を見極め今から行動することが大切です。

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