仕事

なぜ、あの人は仕事が舞い込んでくるのか?その特徴を考える。

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くり返し仕事が舞い込んでくる人には、どんな特徴があるのでしょうか?
その特徴を知ることが出来れば、私でも正しい努力をすることが可能になり、仕事が出来る人間になれるのではないか?そんなことを思って、色んな人の話を聞いたり本を読んだりすることは誰でもあると思います。
そこで、この記事では、私がお客様から何度も仕事が舞い込んでくる人の特徴についてこれまでの経験から書いてみたいと思います。

初回の仕事を大切にする

個人的な印象ですが、仕事が出来る人や仕事が舞い込んでくる人というのは、初回の仕事を異常に重要視する傾向があると思われます。人による部分ももちろんありますが、なぜ初回の仕事を大切にするのかと言えば、最初の印象が良いと、そのあとの仕事が多少質が低くても許されるバイアスがかかるからです。

皆さんも仕事をしていると、最初の仕事の話を何度もするお客様に出会ったことはないでしょうか?「最初の仕事の時は本当に助かった」「あの時は、本当にお互い苦労したよね」そんな昔話を事あるごとにするお客様は沢山いらっしゃいます。なぜでしょうか?それは、最初の仕事の印象が、数年経過してもなお強く残っているからに他なりません。最初の仕事の印象は、お客様の心の中には残り続けるのです。

人間の性質として、最初に受けた印象がその後の印象に影響を与えると言われています。初対面は大切と上司からよく言われるのはそのためです。逆に最初の印象が悪いと、その後の仕事においてよい結果を残したとしても、なかなか評価されないというシーンもよくあることです。どんなに頑張ってもお客様の心の中では、何か引っかかるものがあって全面的に評価しにくいのです。初対面はそれだけ重要なのです。

仕事が舞い込んでくる人の1つ目の特徴は、初回の仕事を大切にするということです。

期待を上回るポイントを見極める

しかし、初回の仕事を大切にするといっても、単純に他の仕事をおろそかにすると言っているのではありません。仕事が舞い込んでくる人は、お客様によって手抜きする人ではありません。そうではなく、仕事が舞い込んでくる人というのは、「期待値を上手にコントロールする人」のことです。

仕事において、よく言われることですが、高い評価を得る時というのは「期待を上回った時」です。評価通りの仕事をしたらどうでしょうか?ある程度の評価をもらえるのでは?と思うかもしれませんが、実際には違いますね?期待通りの仕事をしても、あまり評価はされません。これは会社内での仕事に限ったことではありません。BtoC事業でお客様から評価されるのは、期待を上回った時だけであり、期待通りは評価されないのと同じなのです。

そうか、期待を上回らなければならないのか!大変だ!と思うかもしれません。ここも仕事が舞い込んでくる人とそうではない人の違いがあります。普通の人はありとあらゆるポイントで期待値を上回ろうとしてしまうのに対して、仕事が舞い込んでくる人は、どこで期待値を上回るのが最も効果的なのか?について考えているのです。そして、その期待値を上回るポイント以外では、及第点を目指すというように、一連の仕事の中でもメリハリをつけているのが特徴です。

どんな人でもそうですが、すべての局面で期待を上回り続けることなんてできません。しかし、多くの人はすべての局面で期待を上回ろうとしてしまうのです。ただ単に全力で頑張ってしまうのです。そうすると何が起こるか?すべての局面で期待値を下回ることになるのです。どういうことかというと、人間にはどうあがいても変えられない時間的制約と能力的制約があります。そして、仕事において社員が稼働する工数にも限界があるわけです。そのような制約だらけの中で、すべてにおいて頑張るというのはあまりにも非効率なわけです。限られたリソースを均一に分散させてしまうことは良い結果を生みません。

そうではなく、どのポイントで期待値を上回ることが重要なのか?どのポイントでは及第点もしくは多少品質が悪くても大丈夫なポイントなのか?をしっかりと見極め、期待値を上回るべきポイントにリソースを集中投下するのです。そうすることで、自分自身のリソースを効果的かつ効率的に活用することが出来るわけです。リソースやスキルは同じでも、そのリソースとスキルの使い方によって差が生まれるということです。

なぜ、あいつと同じリソースとスキルなのに、あいつはお客様の期待値を上回ることが出来るのか?と思ったら、ぜひこの話を思い出して頂きたいです。

期待値のポイントは人よって異なる

また、この期待値を上回るポイントは、常に同じというわけではありません。ポイントは、お客様の性格や性質によっても変わります。同じような課題を持った人であっても、以前と同じように仕事をしたとしても、人が評価するポイントというものは違います。また、逆に同じ人でも仕事が違えば、評価するポイントは異なるのが普通です。仕事が舞い込んでくる人は、そのポイントを見誤らずに的確に押さえ、常に期待値を上回り続けるのです。

さらに言えば、期待値を上回るポイントは、自分自身の得意不得意分野の違いでも変わってきます。自分自身が得意としているところにフォーカスして仕事をすることで常に期待値を上回り続けるというやり方もあります。そのような場合には、適切な仲間が必要になります。自分自身の不得意分野について十分なスキルを持った人の協力によってはじめて期待値を上回ることが出来る。そんなシーンも何度もあるでしょう。

しかし、重要なのはその期待値のポイントをどこにすべきかを的確に見極めることです。そして、そのためにはお客様をよく知っていなければならず、特に初回の仕事の時は、お客様を知る作業や会話は非常に重要なのです。仕事が舞い込んでくる人は、初回面談の前に徹底的な調査及び仮説をもって向かうものです。そこで全てが決まってしまうと言っても過言ではないことをよく知っているからです。勝負は初回面談のずっと前から始まっているのです。

この記事は、会社に勤めるビジネスマンだけに当てはまるわけではありません。フリーランスで継続的に仕事をもらえる顧客を作るためのコツの1つでもあります。今後、フリーランスや副業で仕事を継続的にこなしていくに当たって「期待値を上回るポイント」を意識して仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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